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痛みに関する私見(学術的なものではなく、痛みに対する姿勢を述べます) |
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私はあいさつ文でも述べましたが幼少児から非常に痛がりで、よく周囲から『大げさ』と言われ続けてきました。初めは周囲の我慢強い友達を「えらいなあ」と尊敬していました。成長してからは「何と言われても痛いものは痛い、何でそう言われなければならない?」と思ったことも少なくありませんでした。しかし非常に幸運だったのはその後自分が医師になったことです。自分の訴えが医師に充分伝わらない事の不満や不安など、誰もが一度は持った事があると思います。その点私は誰よりも自分の事を理解し、色々と試すことが出来ました。そこで私なりに感じたことは、 |
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(1)痛みの感じ方は人によって異なる
(2)痛みを伝えることがうまく出来る人と出来ない人がいる
(3)痛みは精神面にも大きく影響する
(4)同じ強さの痛みでも、それを我慢する人と我慢しない人がいる |
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と言うことです。
(1)に関して:
同じ医療行為でも痛みが少ない人もいれば、かなり強く感じる人もいました。時に後者は「おおげさ」とみなされがちですが、実際血圧が上がったり脈拍が増えたりしますので決して表現のみの差とは言い切れません。 |
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(2)に関して:
同じくらいの痛み(血圧や脈の変化などを指標)でも言い方は人によって様々です。我々医療従事者は言葉以外の情報(先の血圧などや顔の表情、汗のかき方、微妙な体動など)も見逃さず対応しなければなりません。 |
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(3)に関して:
私は交通事故後遺症で神経痛が残りました。強く痛む時もあれば、さほど強くないときもあります。ただ痛みが始終あるとそれが強くなくても「イライラしたり、根気が薄れたり、集中力が減ったり」と精神面にも影響してきました。 |
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(4)に関して:
ちょっとくらい我慢しなさいよ」この言葉が堪えます。自分は我慢が弱いとわかっています。ですが「我慢強くなれ」と言われても今更無理です。これだけ医療が発達しているのだから、私のような痛がりでも苦痛を減らすことが出来て当たり前と思っています。 |
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「金の糸美容術をクレオパトラなど古代エジプト人が受けたとき、どんな麻酔をしたのか?アルコールを使ったのだろうか?それとも手足・顔を押さえつけて入れたのだろうか? 苦痛はかなりあったはずなのに、それでも入れたのだろうから相当効果があったのだろう、あるいは他に良い方法がなくて金の糸美容術が数少ない治療のひとつで仕方なしにやったのだろうか?この美容術だけでなくあらゆる外科治療は辛かっただろう、現代に生まれて本当に良かった」と思います。 |
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無痛麻酔を掲げる施設も散見されますが「無痛」はかなり難しいものです。私は当クリニックにおける医療行為全てに、「なるべく苦痛少なく」を基本の一つにあげています。厳しい痛みを体験している私にとって、その事は信念ですが、自分が余り苦痛と感じないことはたいていの方も同じように苦痛にならないだろうという考えで診療にあたっています。 |
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